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フローリングの寿命
フローリングの状態1つで、部屋の印象は大きく違ってきます。
天井、壁もフローリング(床)同様、視界に大きく入ってくる部分ではありますが
床は足元になるため、汚れや傷がつきやすく、その分、部屋の印象を左右するのです。
中古で物件を売る場合や、賃貸で貸す場合は特に
部屋には何もない状態で見学者が訪れるため、フローリングの与える影響はとても大きいです。
このように気になるフローリングですが、
一般的に利用されている複合フローリングの寿命は約10年〜20年と言われています。
10年も幅があるのは、フローリングの種類によるというよりは
ワックスがけなどのメンテナンスの頻度や使用状況に応じて大きく異なってくるためです。
通常フローリングの下には土台となる下地が入っているため、
フローリングが古くなったからと言って生活面で問題が出ることは少ないです。
フローリングの寿命が来て問題となるのは、実用面ではなくむしろ美観の面からと言えます。
使用環境やメンテナンス(ワックスがけ)の有無で異なってくる。
実用面の前に美観の面で気になり始めることが多い。
寿命が来たフローリングの対処法
毎日その上を歩いて酷使されるフローリングは、ワックスがけなどのメンテナンスをしないと色あせやひび割れ(クラック)が発生しだします。
ひび割れが起こるとフローリングの表面の塗装も剥がれ、完全に木質部分がむき出しになる為、痛みが更に急速に進みます。
そのまま放置すると床下まで水分を通してしまい、床下の土台を痛めることもありますが、なによりもそれ以前に、美観の点から非常に気になってストレスに感じるようになるでしょう。
ひび割れが発生してしまうと、一般に市販されているワックスでは表面をカバーしきれなくなるため、フローリングを貼りかえるか、フロアコーティングを検討する必要が出てきます。
※業者に依頼して濃いめのフローリングワックスを塗ることもできますが、その後のメンテナンスも考慮するとあまり効率的とは言えません。
もしくはクッションフロア(木目調などのビニルシート状で、簡単にカットできるもの)や簡単リフォーム用フローリング材(極薄で数ミリの厚みのシート状フローリング材。簡単に貼り付けることができる)で表面を保護しつつ、美観を改善することも可能です。
大掛かりな対処
・フローリングリフォーム(張り替え)
上から補う対処法
・フロアコーティング
・クッションフロアなどを上から敷く
フローリングの寿命を延ばす方法
フローリングの貼り換えとなると、部屋の荷物を全てどかす必要があるため部屋によっては大掛かりな作業が必要となります。
また、コスト面での負担も大きくなるため、できれば寿命を少しでも伸ばしたいところではないでしょうか。フローリング材の値段はピンキリですので、安いものだと1坪1万円台から販売されています。
そう考えると、割安なので張り替えた方がお得とも思えますが、実際にはフローリング張替え作業台も必要ですし、マンションや2階以上のお部屋の場合は床の厚みや防音性も重要になってきますので、実際には6畳の部屋でも10〜20万円必要になってきます。
そのため、良いフローリング材を長持ちさせたいと考える方が多いです。
フローリングの寿命を延ばすためには、やはり掃除とワックスがけが不可欠になります。
フローリングが劣化する原因は
- 紫外線
- キズ
- 表面の汚れ・塗膜の剥離
などがあげられます。
キズに関しては、テーブルやいすの下にはマットを敷くなどで対応することができます。
紫外線や表面の汚れ・塗膜の剥離に関しては、やはりワックスで防ぐのが一番です。
紫外線に関しては家庭用ワックスで防ぐにはなかなか難しい部分ではありますが、表面に塗膜を作って守ることでダメージは軽減することができます。
最近ではワックス不要のフローリングもありますが、できればマメに掃除して薄く軽くワックスを塗ってあげることで美観も保たれます。
詳しくはフローリングの掃除方法をどうぞ
マメにワックスを塗るのが面倒な場合は、業者に依頼する方法もありますが、それよりもワックスの種類(リンク)を参考にして、少し濃いめのワックスを塗るのも一つの方法です。
ワックスは濃度が濃くなればなるほど、技術が必要となる点はご注意ください!
フロアコーティングとは
フローリングの寿命を考えた時に、話題に出てくるのがフロアコーティングではないでしょうか。
フロアコーティングをするとワックスが不要になるだけでなく、フローリングの表面の美観が修復され、貼り換えリフォームが必要かと考えていたフローリングがまるで新しいフローリングのようによみがえった…なんて話も耳にします。
実際に、フロアコーテイングにも様々な種類があり、滑り止め効果やUV保護効果があるため、フローリングの寿命を長くするためには効果的な方法です。
しかし、コーティングの種類によっては、表面が非常に硬くなるため、物を落とした際にフローリングではなくコーティング部分にキズが入ってしまい、フローリングは無事だけど、コーティングが割れてしまって見た目が悪くなってしまった…などということもあり得ます。
更にフロアコーティングはまだ比較的新しい技術であるため、経験豊富な業者が少なく、業者選びを間違ってしまうと値段の割に意味のない作業となってしまう…なんてこともあり得ます。
またフロアコーティング自体の金額もかなり割高なため、フローリングを貼りかえた方が割安なのでは…とも迷う部分です。
個人的にはフロアコーティングで生まれるフローリングの表面の強さや美しさは、フローリングを貼りかえるよりもより良いものになるため、フロアコーティングも一考の価値ありだと考えています。
フロアコーティングは新築のフローリングを守るために利用される方も多いようですが、リフォームを検討されている方にこそおすすめだと思います。
フロアコーティング剤によっては、滑り止め効果の高いものや美観をアップさせるものもあります。
フローリングを貼り換えるだけでは、結局またワックスだの表面保護だのと気を遣う必要がでてくるため、もしも床の状態がフロアコーティングで補える状態であるなら、検討してみる価値はあります。
安心して相談できる、フロアコーティングの専門店
は、対象地域が限定されているものの、実際にフロアコーティングした状態を確認できるショールーム(横浜・京都)があり、更にスタッフは全員社員というフロアコーティングのプロの会社です。
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