フローリングのワックスがけって必要なの?
フローリングのワックスがけって、今の時代でもまだ必要なの?
賃貸住宅でもフローリングにワックスがけすべき?
あなたの家の床の素材をよく見てみてください。
最近ではワックス不要タイプのフローリング材や床材も増えてきているので、築5年以内やリフォームしたばかりの場合はワックス不要タイプのこともあります。
クッションフロア | ワックスがけ不要 |
---|---|
無垢材(単層フローリング) | ワックスがけ必要 |
複合(複層)フローリング | ワックスがけ必要 |
フロアコーティングされた床 | ワックスがけ不要 |
※複合フローリング材では、ワックスフリータイプの場合、ワックスがけは不要です。
例外もありますので、下記の床材別、ワックスがけの必要性も是非みてみてください。
床材別、ワックスがけの必要性
それぞれの素材別に、ワックスがけの要不要を詳しく見ていきましょう。
クッションフロアの床のワックスがけ
クッションフロアとは、塩化ビニル系の素材でできた、大きなロール状(シート状)の床材です。
ビニル系の素材のため、水に強いため、洗面所や台所などの水回りで使われることが多いです。
また、やわらかくカットもカンタンで扱いやすい素材であり、更に料金もお手頃価格なので、賃貸物件などでも利用されることが多いです。
やわらかい素材のため、固いものを落としたりするとキズ(というより表面の柄が破れて内側から白い部分が見える)がついたり、重たいものを長時間置いておくと方がついてしまいます。
クッションフロアには基本的にワックスがけは不要です。
しかし、クッションフロアもフローリングの床と同様、時間がたつと表面のツヤがなくなってきます。
そのため、床をキレイに見せたい、くすみが気になる…というときにはワックスがけをしてあげると良いです。
そのため、床をキレイに見せたい、くすみが気になる…というときにはワックスがけをしてあげると良いです。
クッションフロアの床はビニル系ですので、ワックス剤を選ぶときはビニル系OKのワックスを選ぶように注意しましょう!
無垢材のフローリングの床のワックスがけ
無垢材は木そのままの素材を利用したフローリング材です。
通常、そのままの状態(無塗装)の状態で使用することはありません。
表面に自然塗装が施されているか、ウレタン塗装が施されているかでワックスの要不要が異なります。
ウレタン塗装
ウレタン系の塗料で、フローリングの表面がおおわれています。
ワックス仕立てのように、フローリングの表面がつやつやと光を反射している場合、ウレタン塗装されている場合が多いです。
ウレタン塗装されたフローリングの場合、ワックスがけは不要で、むしろワックスがけしないようにと注意書きされていることもあります。
どうしてもワックスをかけたい場合は無垢材のフローリングに使用できるワックスを選ぶ必要があります。
自然塗装
オイル(天然油脂)を使ってフローリングの表面を保護する塗装方法です。
ウレタン塗装が表面を覆うように塗装されるのに対して、自然塗装の場合、フローリング材の木成分の中に塗料をしみ込ませるように塗装するのが特徴です。
表面を覆わずにしみ込ませるため、フローリング表面は光るのではなくマットなしっとりとした感じになります。
自然塗装の場合は表面に油膜を作らないのでキズや汚れがつきやすく、水にも弱いです。
オイルの種類や塗装状況により、定期的にワックスを塗る必要があります。
ワックスは天然油脂系のオイルを使うことになりますが、通常はすでにフローリングに使用されているものと同じワックスを使うようにしましょう。
無塗装
無塗装のフローリング材であることはほとんどありません。
万が一無塗装の場合は、水分にとても弱い状態ですので、お好みに合わせてウレタン塗装か自然塗装の方法でワックスを塗ることになります。
複合(複層)フローリングのワックスがけ
一般的にフローリング材と言われるのは、この複合フローリングのことです。
複数層構造で、表面には薄い木や化粧シートが貼られています。
無垢材に比べて、安価で品質も一律に管理しやすく、取り扱いも楽なため、現在の主流となっているフローリング材です。
あえて床材が無垢材でなくて木材質の場合は、この複合フローリングの場合が多いです。
複合フローリングが、一般に「フローリング」と呼ばれているタイプになるため、王道のワックスがけが必要になります。
ワックスがけの方法は、ワックスの塗り方手順、カンタンワックスの塗り方、をご覧ください。
ワックスフリータイプのフローリング材
最近は、お手頃価格でワックスフリータイプの複合フローリング材が販売されています。
このワックスフリータイプは、フローリング用ワックスが不要というよりも、ワックスを塗ってはいけない!(塗るとせっかくのワックスフリー効果がなくなってしまう)という場合もあります。
そのため、(特に新築やリフォーム仕立てのフローリングの場合は)、ワックスフリータイプのフローリング材かどうかを確認するようにしましょう!
※賃貸の場合は不動産会社またはオーナーに、新築の場合は建築会社に確認します。
そもそも、ワックスがけは何で必要なの?
ワックスがけが必要なフローリングやフロアの場合、目安として半年に一度はワックスを塗る必要があります。
しかし、そもそもなぜワックスがけが必要なのかご存知ですか?
一見、面倒なワックスがけですが、実は3つもメリットがあるのです。
ワックスの膜が床を保護してくれるので、衝撃からフローリングを守り、キズや汚れがつきにくくなります。
(UV対応ワックスの場合、更に紫外線からもフローリングを守っていくれます)
また、液体の吸収を抑制するため、手あかや液体汚れを防ぐことができます。
ワックスを塗ると、フローリング表面の凸凹が埋まり平らになります。
結果、光が均一に反射するようになり、自然なツヤがでてフローリングが輝きます。
ワックスは床の表面を滑らかにする上に、静電気の発生を抑えます。
そのため、ホコリや汚れが付きにくくなります。
また、フローリングの水に弱い性質もカバーできるので、固めに絞ったぞうきんでなら水拭きすることもできます。
フローリングのワックスを選ぶポイント
面倒そうなフローリングのワックスがけですが、塗ることでより良い結果や効果が得られるものもあります。
そんな便利なワックスの特徴を理解して、あなたに役立つワックスを選んでください。
ワックスのプラス効果
フローリングワックスは、フローリングを保護し、キレイに見せるだけでなく、他の効果がプラスされたものもあります。
フローリングワックスの+効果例
- 滑り止め効果をプラスしたワックス
- シックハウスに対応したワックス
- ペットのおしっこの匂いを抑えるワックス
- 防水効果を強力に高めたワックス
- 保護効果を強力に高めたワックス
塗りやすいワックスか、耐久性の高いワックスか
フローリングワックスは、塗りやすさと耐久性が反比例します。
家庭用に作られた塗りやすいワックスは、伸びやすく(薄い)ムラなく手軽にワックスがけができる反面、ワックスの耐久性(効果)も小さめになります。
業務用のワックスは高濃度で塗りにくく、ムラにもなりやすく、専門的な技術が必要ですが、そのかわりワックスとしての耐久性も高く(ワックスの層も厚く)、塗る頻度も少なくて済みます。
家庭用ワックスの中でも、薄めで耐久性の低めのものから、濃度が高めで耐久性の高いものまであるので、慣れとお好みで選ぶようにしましょう!
ワックスがけに慣れるまでは、薄めのタイプを数回塗って、ワックスの膜を厚くするようにする方法がおススメです。
ワックスを選ぶときの注意点
リンレイなどの一般的に多く出回っているワックスなら、一般的なフローリングに普通に使えます。
しかし、床の素材や性質に特徴があるフローリングや、フローリング以外の床の場合は、ワックスを選ぶときに注意が必要です。
ワックスは床の素材別に最適な製品を使用する必要があります。
フローリングワックスを選ぶときに、注意したほうがよい床
- フローリング以外の床(ビニール床、クッションフロア、Pタイル)
- 無垢材のフローリングで木の質感が残っている床
- 石床・タイル床
- 床暖房の設置されている床
- フロアコーティングされている床
ワックスのタイプ
フローリングワックスといえば、液体でボトルに入っているものが多いです。
しかし最近では、手軽にワックスが塗れるようにと、スプレータイプやシートタイプのワックスもあります。
生活スタイルや必要性に合わせて、使い分けると便利です♪
- 液体タイプ
一般的なタイプ。ボトルに入って売られています。
- スプレータイプ
床にスプレーして塗り伸ばすだけだから液体タイプより簡単です。ワックス効果は短めです。
- シートタイプ
ワイパーに取り付けて拭くだけの簡単ワックス。
ワックス効果は短いものの、汚れ取りとツヤ出しを同時に行うとてもお手軽なワックスです。